高塩濃度培養液を用いたパーキンサスのソーティング

【概要】 カキに寄生する原虫であるパーキンサスのクローニングは、高塩濃度の人工海水を用いておこなわれた。通常のシース液への置換が無、パーキンサスのクローニングをダメージ無くおこなう事が可能となった。

【目的】 パーキンサスにおいても細胞のクローン化は、薬剤選択系が確立していないために多大な時間と労力を要する。同様な細胞をクローン化するうえで、セルソーターが有効な方法であることを、海水を用いることができる弊社のセルソーター”On-chip Sort”用いて、パーキンサスで検討した。

【試験方法】 シース液に高塩濃度培地でThrough Path Plus 40x (Cat# 2001004-6 Lot# 131018)を40倍希釈した溶液を用い、サンプル液に2倍の高塩濃度培地とSample buffer 2x (Cat# 2001005 Lot# 130315)を当量混合した溶液を用いてパーキンサスのソーティングをおこなった。

【結果】  On-chip Sortを用いることにより、高塩濃度の人工海水で作成した培地を用いて容易にパーキンサスをソートできた。PBS等の培地に変更していないため、パーキンサスへのダメージは特に観察されなかった。シース液に制約がないOn-chip Sort は、高塩濃度の培養液を用いるパーキンサス細胞のソーティングにおいて極めて有効なツールであり、その特性を最大限に活用する事で迅速かつ簡便に細胞のクローン化を遂行する事が可能であった。

原虫パーキンサスを高塩濃度の人工海水で分離