ラット胎仔脳の神経細胞のダメージフリー・ソーティング

【概要】
ラット胎児の脳海馬より神経細胞を調整し、神経軸索の形成にソーティングが与えるダメージの影響を検討した。On-chip Sortでソートした神経細胞は、ソート後、神経軸索の形成が観察されたが、既存のセルソーターでソートした神経細胞はソート後の培養で神経軸索を形成出来ずに死滅した。

 尚、本アプリケーションは東京工科大学 鈴木郁郎先生との共同研究による成果である。

【目的】 ラット胎児の脳海馬より神経細胞を調整し、神経軸索の形成にソーティングが与えるダメージの影響を従来のセルソーターと弊社のダメージフリーを特徴とするセルソーター”On-chip Sort”とで比較検討した。

【試験方法】胎児ラット海馬から細胞を調整し、ソーティング無し、既存の高速Jet-in-Air方式のソーターで分取したもの、
On-chip Sortを用いて分取したものを用意した。細胞の調整段階で細胞をPI染色し、染色される細胞の割合から見かけ上の
生存率を算出した。

【結果1 培養前】培養前の細胞の生存率は、対照群が83%、既存ソーターによる分取細胞77%、On-chip Sortによる分取細胞80%であった。Cells from hippocampus  Sorted & Culture

【結果2 培養後】On-chip Sortでソートした神経細胞は、ソート後培養3日目、7日目で神経軸索の形成が観察されたが、既存のセルソーターでソートした神経細胞はソート後の培養で神経軸索を形成出来ずに死滅した。
Neuron staining sort &Culture 7days Dendrite