自家蛍光を利用したOn-chip Sortによる藻類(ユーグレナ等)のソーティング

【概要】 3種混合した藻類を抗体を使わずに自家蛍光のみでソーティングすることが可能か検討した。それぞれの藻類は異なる蛍光パターンを示し、混合しても個別にソーティングすることが可能であった。これら結果は、自然界に雑多に生息する微生物・藻類等を含む海水などのサンプル中から目的の藻類のみを回収することができる可能性を示唆している。
【目的】  藻類のような生物に対する蛍光抗体はほとんど存在しない。しかし、多くの藻類は葉緑体などに由来する自家蛍光を発する。この特性を利用し自家蛍光のみで数種類の藻類をソーティングできないか検討した。
【試験方法】 3種類の藻類(ユーグレナ、クロレラ、紅藻チノリモ)を混合したサンプルを作製し、弊社のセルソーター”On-chip Sort”で解析・ソーティングを行った。ソーティングした藻類は、蛍光顕微鏡(Cy5用フィルター使用)で観察した。
【結果】 3種類の藻類それぞれ異なる自家蛍光を示した(Fig.1)。それにより3種類混合しても個別にソーティングすることが可能であった(Fig.2)。
注)ソーティング後でも元気に動くため、写真のピント及び蛍光画像にズレが生じてる。

自家蛍光 webアプリ1

Fig.1 Euglena gracilis(ユーグレナ;赤)、Chlorella vulgaris(クロレラ;青)、Porphyridium purpureum(紅藻チノリモ;緑)を個別にOn-chip Sortを使用して解析した。

Fig.2 ユーグレナ(赤)、クロレラ(青)、紅藻チノリモ(緑)を混合したサンプルをOn-chip Sortを使用してソーティングした。ソーティングした藻類は、蛍光顕微鏡で観察した(使用したフィルターはCy5用フィルター)。