細胞吸着を防ぎ細胞ロスを最小限に!”On-chip T Buffer”

【On-chip T Buffer の概要と特徴】

遠心分離機を使用した細胞洗浄は多くの細胞をロスしています。特にタンパク質などを含有しない緩衝液による細胞洗浄は、50%以上の細胞をロスすることもあります。

On-chip T Bufferは細胞無毒性の※スルーパスを含むため細胞洗浄や末梢血からの白血球分離処理などによる細胞のロスを防ぎます。また、チップやチューブを本剤でコーティングするだけでも細胞吸着によるロスを防ぐことがでます。

※スルーパス:On-chip製品のスルーパスプラス。詳細は製品-試薬を参照下さい。

細胞洗浄による損失を最小限に抑え、様々な用途の洗浄液としてお使いいただけます。
ex)
・様々な解析時の細胞洗浄液として
・白血球分離時の洗浄用液として(図3参照)
・細胞染色液として
・BSAを0.5%程度添加すると更にロスなく回収でき(図1参照)、 またブロッキング剤としても使用できます。

コーティング作用がありチップやチューブへの細胞の吸着を防ぎます。
ex)
・様々なチップやチューブのコーティング剤として
→T Bufferを一度通すだけでコーティング済チップへ早代わり!(図2参照)

【例1:洗浄による細胞のロス防止(洗浄液として使用)】
  図1:Hela細胞の遠心洗浄による細胞ロス比較試験

<実験方法>
1×104のHeLa細胞を15mlチューブに取り、320G 5分間遠心する。

上清を除去し①~④の溶液10mlで洗浄する。
①T Buffer+0.5%BSA
②T Buffer
③PBS+0.5%BSA
④PBS

320G 5分間遠心する。

上清を除去し①~④の溶液10mlで洗浄を行う。

320G 5分間遠心

上清を除去し①~④の溶液10mlで洗浄を行う。

320G 5分間遠心

上清を除去し①~④の溶液適量で懸濁後、細胞数をカウントする。
<結果>
①T Buffer+0.5%BSAは遠心洗浄による細胞ロスがほとんどなく、④PBSと比較すると回収率が79%アップした。

【例2:チューブへの細胞吸着防止(コーティング剤として使用)】
  図2:チューブへのコーティングによるHela細胞の吸着率の比較

<実験方法>
①~③3種類の15mlチューブを準備
① On-chip T Bufferで1回コーティングした15mlチューブ
②他社コーティング済み15mlチューブ
③無処理の15mlチューブ

①②③のチューブそれぞれに1×104のHeLa細胞を加える

320G 5分間遠心する

上清を除去しPBS溶液 10mlで洗浄を行う

320G 5分間遠心する

上清を除去しPBS溶液 10mlで洗浄を行う

320G 5分間遠心する

上清を除去し、PBS溶液適量で懸濁し細胞数をカウントする。
<結果>
①On-chip T Bufferでコーティングしたチューブは③無処理のチューブと比較して細胞の回収率が49%アップした。更に②他社コーティング済みチューブと比較すると同等以上の効果があることがわかった。

【例3:末梢血からの白血球を遠心分離する際の使用】
  図3:末梢血から遠心分離における白血球の回収数比較

<実験方法>
末梢血1mlを①~③の15mlチューブへ加える
①On-chip T Bufferでコーティングした15mlチューブ
②生理食塩水でコーティングした15mlチューブ
③PBS溶液でコーティングした15mlチューブ

溶血バッファーを加え溶血し、320G 5分間遠心する

上清を除去しA~Cの15mlチューブを各溶液10mlで洗浄する。
A:On-chip T Buffer
B:生理食塩水
C:PBS溶液

320G 5分間遠心する

上清を除去しA~Cの溶液10mlで洗浄する。

320G 5分間遠心する

上清を除去しA~Cの溶液10mlで洗浄する。

320G 5分間遠心する

上清を除去しA~Cの溶液適量で懸濁後、白血球数をカウントする。
<結果>
On-chip T Bufferで洗浄したサンプルは、より多くの白血球を回収できた。